製造していた頃の改良品種です。
その「紅ほまれ」と中国系の「ダージリン」を交配し、
紅茶用として作られた品種が
「紅ふうき(べにふうき)」です。
1993年に農業技術研究所機構 野菜茶業研究所が
育成したもので、最近になってこの紅ふうきには、
渋味成分であるカテキンのうち、花粉に有効な
メチル化カテキンが他の品種より多めに含まれている
事が発表され、非常に注目されているお茶です。
このメチル化カテキンは、発酵させると無くなって
しまいますので、紅ふうき(べにふうき)は
紅茶品種ですが、緑茶に製造します。
昨年の春に”花粉に有効”とテレビ番組で紹介され、
お茶処静岡でもめったに手に入らない状態の
「紅ふうき、紅ほまれ」ですが、苗木の生長や
作付けの拡大により以前に比べると生産量は
増えているのですが、まだまだ多くの方々に
提供できるまでの数量には程遠いのが現状です。
●メチル化カテキンが花粉に有効?
人体には外部から入ってくる病原菌などを排除してくれる
「免疫」という機能があります。
大変重要ですぐれた機能ですが、時として
過剰に反応してしまうことがあります。
これがアレルギーです。
アレルギー疾患にかかると「lge抗体」が生まれ、
「ヒスタミン」という物質を放出します。
これがつら〜い鼻水やくしゃみの原因です。
アレルギー疾患に好影響があると言われている
メチル化カテキンは、
「ヒスタミン」の元である「lge抗体」そのものに
影響してくれるのです。
数少ない限られたお茶にしか含まれておらず、
飲むとすぐに違いを実感できるのも
メチル化カテキンの大きな特徴です。