年、沖縄本島に誕生する。
沖縄電力が74・2%出資するカヌチャコミュニティ(沖縄県那覇市)が名護市で開発を進める「カヌチャリブリオ」で、高級イメージをアピールし、
金融資産が3000万円以上の富裕層を取り込もうと、首都圏の営業拠点「東京サロン」を帝国ホテルタワー(東京都千代田区)に開設した。
≪リゾートの一角≫
沖縄移住ブームは2001年ごろから本格化し、沖縄の年間転入者数は2万5000人を超え、全国有数の人口増加率を誇る。今後も団塊の世代を中心にブームは続くとみられている。
「カヌチャリブリオ」は、名護市の東海岸に位置し、滞在型ホテルやゴルフ場を併設するカヌチャリゾートの一角に設ける。地名にリ(RE=「再び」の意味)とブリオ(BRIO=イタリア語で「元気」の意味)付け加えた。
総投資額は約150億円。開発予定面積は約12万平方メートル。14階建てのマンションを中心に、沖縄の原風景を想起させる赤瓦の低層棟を配置する。総戸数は510。
各戸の面積は65〜120平方メートルだ。
売り物はぜいたくなサービス。コンシェルジュが日常生活をサポートするほか、看護師による24時間緊急対応などのヘルスケアサービスも導入する。
また、地元の大学とも連携。大学で学び、時には講師として教壇に立ち世代を超えた幅広いコミュニティーを構築する。
≪今夏本格営業へ≫
会員権方式で販売し、会員価格など詳細を詰め、今夏から本格的に営業展開する。
ここ数年、退職後に海外のリゾート地に移住する人が増えているが、高額医療の問題などがネックとなり日本で第2の人生を望む人も少なくない。
カヌチャコミュニティ「東京サロン」の富永直樹セールス&マーケティング部リーダーは「アクティブなシニア層のニーズが高いはず。
沖縄は花粉症がないこともあり、秋から春にかけてこのリゾートで暮らすパターンが多いのでは」とみている。
by「FujiSankei Business i」
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200705150047a.nwc